ブックタイトルK'SPEC FAN Vol.04
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K'SPEC FAN Vol.04
イルミネーションアートディレクターイルミネーション工房http://www.led-art.jp/ライティングに関する素材や施工方法、電気の知識、建築の知識…そういったトータルの知識に長け、デザインや設計、集客も考えて光をディレクションするのがイルミネーションアートディレクターである松井サンのお仕事。TVやマスコミにも数多く登場、全国各地の講演会などでも多忙を極める。ブラックライトに反応して光るのは蓄光発光セラミックスのサンプル。蓄光石とも言う。この蓄光石を樹脂舗装に使用した光の空間演出(星空の遊歩道)を関西屈指の夜景ビューポイント、大阪梅田のスカイビル・地上173m「空中庭園展望台」にオープンさせたのも松井さん。これも光の演出の手法のひとつ。リサイクルガラスをウレタン樹脂で固めて、60cmの惑星や土星、直径180cmの地球に見立てて製作。壮大な宇宙空間を東京ドームシティに再現した。球体の中に光を仕込み独特の宇宙イメージの空間を演出。色とりどりの細かいガラスの粒はリサイクルガラス(写真)。こういった多彩な素材を駆使して空間演出を行っている。LEDで再現した光の花束。実は元の光は白色のLEDのみ、カラフルな色はアタッチメントで再現している。 「初めて日本庭園にLEDを施工してみたり、LEDで癒しを与えようとイルミネーションを病院に施工したり、学校の行事に学外から人をたくさん集客するために…とこれまで数々のイルミネーションを施工してきました。広報の手法として光は非常に魅力的な存在です。例えば騒音で迷惑をかけがちな工事現場にもイルミネーションを彩ることで心休まる空間に早変わりさせることができる。食欲をそそることも可能だし、街にイルミネーションを作ることで人の流れが生みだせる、地域が潤い、にぎわいや経済効果も生まれる素晴らしい演出法なんです」。 基本的には元々あるものを光で装飾していくのがイルミネーションの考え方だ…と松井サン。女性でいうところの“お化粧”のようなものだそうだ。元あるカタチをいかにイルミネーション映えするように演出するか、デコレーションのしすぎは持ち味を壊してしまう。そのあたりのバランス感が重要なのだそうだ。「方向性があるもの。意図があるもの。目指すべき姿が見えるもの…それがいいイルミネーションだと思います。例えば、家ならその家の持ち味を生かせる、その人に合った仕様があるなど。樹木ひとつにしても、その樹形(木のカタチ)にあった施工があるんですよ。そういった特徴をうまく生かしてコーディネートするのが大切だと思いますね。 とくに統一感というのは大事でしょう。素材の持ち味、特徴を活かす。光を演出するには、なんらかの規則性も大切だと思います。イルミネーションの世界もやれLEDを何万球使用しているなどのスペックや規模が評価の基準になりつつありますが、光の洪水でトランス状態になるようなことは目指すべきではないでしょうね。いかに心地よく感じるか…です。コンテストでホームイルミネーションの審査員をしましたが、私は家一軒にサンタが何人もいるようなものはあまり評価しませんでした。ディズニーランドにミッキーは一人だけ、なように」。 このあたりは、まさにクルマの室内空間作りにも応用可能なおハナシ。やりすぎず、でも自分の目指すもの、世界観を作るためにはしっかりと演出していきたいところだ。「イルミネーションは、“常点灯、点滅、流れる動き”の3つの要素が基本。これをうまく組み合わせて構成します。ただし、目立つ=美しい…ではありません。我々が使用しているLEDにしても色数にして10種類程度しかありません。それを光の強弱をつけたり、中から透過したり、外からブラックライトで照らしたり…と様々な工夫を施しています」。 光の色の特性も参考までに知っておいたほうがいいだろう。赤や黄色の暖色系は楽しいイメージ、青や白はクールだったりシャープなイメージ。高級感ということならゴールド。シャンパンゴールドなど今は透明度の高いゴールド系の光が数多くあるそうでオススメだとか。 もし、松井さんにクルマの空間イルミネーションをお願いするとしたらどんな提案をしてもらえるのだろう?「居住区間が広いSUVや1BOXタイプならゴージャスなラウンジのような空間になるでしょうね。逆にスポーツタイプのクルマなら天井も低く室内も狭い、だから、落ち着く…というよりはワクワクする感じの空間の作り方かな」。 光ひとつで夢を与えられたり、癒しやワクワクも与えてくれる。これほど楽しいことはないだろう。自分の目指す世界観を極めてぜひ自分だけの輝く車内空間作りにチャレンジしたいものだ! 癒しも食欲も経済効果も…光がもたらす力とは!?松井秀司サンイルミネーション編その道の、のルーションをデザインするアートディレクター、「イルミネーション工房」の松井サンに光の演出について聞いてみた。きっと車内の光の空間作りにも参考になるハズ!学ぶその空間に光でどのように命を与えるのか今回はそんなあらゆる空間イミネプロに1 1